昔痴漢にあった時の痴漢より許せない男の話
https://twitter.com/310_64/status/867022176284573696
このツイートを読んでどうしてもあの男の話がしたいと思ったので書きます。
タイトルの通り、昔痴漢にあった時に出会った痴漢より許せない男の話。
高3の夏休み、部活に向かう朝の地下鉄で痴漢に遭いました。
女から見てもちょっと流石にどうなのという超ミニスカートどころか、薄手のワンピースの夏服は、ウエストを折ることもできないので厳しい校則通り膝にかかる長さ。
まあ今思うと、その「清楚」「純情」な装いはむしろ痴漢の欲望を掻き立てるかもしれない。
とにかく、決して挑発的な格好ではないスカートの上からお尻を触られました。
最初はツイートみたいに、ん?と思うくらいだったんですが、それは明らかに触る手つきに変わって、ああ気持ち悪いと思ったし腹も立った。
絶対に許さないぞという思いで、次の駅に着く直前、「やめてください。」と腕を掴みました。
手が逃れても「お前だ!」と言えるように爪を立てて手に痕もつけた。
それでも所詮は女子高生とオヤジなので、するりと逃れた痴漢は電車のドアが開くと同時に人混みのホームに消えて行きました。
誰も助けてはくれなかった。
声をあげても、誰ひとり取りおさえることもなく、痴漢が逃げて行くのを見てた。満員電車で人はたくさんいたけど、誰ひとり、関わろうとしなかった。
そのまま次の最寄りまで電車に乗り続けたあの時のいたたまれなさ。
恥ずかしさ。
悔しさ。
腹立たしさ。
気持ち悪さ。
問題はここから。
最寄りで降りたわたしをひとりの男が追いかけてきて声をかけました。
「君さっき電車で声あげてたよね?」
助けられなくてごめんとでも言うんじゃないかと一瞬期待したのが馬鹿だった。というか、まさかそんなことを言われるなんて思わなかった。
「何があったか知らないけどさ、許してやってよ?ね?」
そう言い残してエスカレーターを颯爽と上がって行ったあの男。
思考が停止してなければその瞬間、長いエスカレーターから突き落としてやったのにと今でも思う。
見てたのかよ。見てて、あの場にいて、助けなかったのかよ。
女子高生が満員電車で「痴漢です」と声をあげる現場に居合わせて助けない人は多分少なくはない。
面倒に関わりたくない人の多さは仕方がないと思う。
それでも、
「何があったかわからない」なら、
なんで「許してやってよ」なんて言えるんでしょうね。
やめてくださいってどう考えても痴漢だなって分かるよな、その上で被害者に「許してやってよ」と言えるその精神は6年経った今でも微塵も理解できません。
痴漢はもちろん死ぬか去勢されるべきなんですけど、世の中にはもっと信じられない許せない人もいるようです。
あの時あの男はなんでわたしにあんなことを言ったのか。
何も言われない方がよっぽどマシだった。
あの男に言われたことが悔しくて悔しくて、泣きました。
だったらお前も触られてみろよ。
どうかもし痴漢の現場に居合わせたら、力になってあげてください。
見ず知らずの男に突然撫で回される気持ち悪さ、触られましたと申告する勇気を考えてあげてほしい。
もしあの時に戻れるなら、あの男を絶対にエスカレーターから突き落とす。
そのくらい、痴漢よりも許せない男の話。