昨日の肉と、今日のチョコ

人生は美味しいと楽しい、それだけがいい

25歳で人生初の投票にひとりで行ってきた話

”選挙“”投票“という概念のない家だった。

封も切らずに放置された引き換え用紙が、選挙後しばらくしたら机の上から無言で消えるような家だった。

25歳にして、はじめて、ひとりで投票所に行ってきた。母はわたしが投票してきたことを知らない。

 

選挙や政治のことは、正直わからない。投票してきたけど、ほんとに一票を投じていいのか今も少し不安になるくらいよくわかっていない。それでも、なんとなく、行った方がいいと思って、投票用紙を銀の箱にすとんと落とした。

 

今回の選挙で(あるいは前からあったかもしれないけどずっとスルーしてきたのかも)ありがたかったのは、政党や候補者とのマッチングサービスみたいなやつ。

質問に答えていくと相性の良い候補者や政党を出してくれるサイトで、そもそも争点や比較事項が何かすらわかってない自分にとっては質問事項だけでもかなり役立った。

https://vote.mainichi.jp/25san/

https://say-kurabe.jp/votematch2019

 

なるほど、今回のテーマはこういうことねって、そこで初めて知る。「へえそんな政党があったんですか!」とか「えっ...民主党って一個じゃないの...?野党のやつはどっち...?」とか、わたしはほんとそんなレベル。

なるほど憲法9条ね、いやいや増税はマジで勘弁、そもそもかつては同性婚もふつうだったよなー 

サイトによって出題の仕方や答え方に差はあれど、どこでやってもだいたい同じ政党が出て、正直 、じゃあここがいいのかなみたいな感じで票を入れた。比例代表に関しては、「所属」「信条」はもちろんだけど、セクシュアルな部分も考えて選んだけれど、やっぱり多少目を瞑った点もある。

 

近頃ツイッターがなんとなく賑わっていた気がする。フォローしてるのは、20-30代がたぶん多い。

「若い世代が、選挙の話をしている」

それだけでもなんとなく、行ったほうがいいのかもと思わせられた。だけど多分、決定的だったのは年金問題のニュースだなとおもう。

 

無頓着で生きるのは楽だけど、後で怒る権利も放棄することっぽいなと気づいた。政治を無視することは全然できるけど、政治もわたしの人生を無視できるんだよなと気づいた。

 

自分の一票がこの国を変えるなんてことはたぶん良く悪くもできない。ほんとうにあの票で良かったのか?と思いながら、帰路でスタバを買った。

 

投票用紙はさらさらで、鉛筆がするする滑った。あれは、いいね。また書きたい。